IT企業の集客力で急成長の不動産一括査定イエウールの評判は?
イエウールは全国に1,800の提携不動産業者をもつ、リビンマッチやHOME4Uと並ぶ、大手不動産一括査定サイトです。プレスリリースによると2019年時点で利用者も1,000万人を突破しており、集客力も十分なサイトです。
不動産一括査定サイトを使うメリット
家を売りたいときの相談先に迷ったら、一般的には不動産会社をみつけて、その会社に査定をお願いすることになります。
もちろん、このやり方でも問題はありません。しかし、もしその不動産会社よりも数百万円ほど高い金額を提示してくれる会社があったらどうでしょうか。
不動産会社は、自社の取引事例や得意分野によって査定金額を決めます。そのため、いくつかの会社に査定を頼んでみると、金額に差が出ることがあります。
不動産一括査定サイトは、所有する物件情報をいれることで、簡単に、複数の会社に査定依頼ができるWebサービスです。
査定額や営業マンの対応を比較できるため、自分の希望する条件にあった不動産会社を見つけることができます。
イエウールに関する口コミ・評判は?
さて、今回ご紹介するのは一括査定サイト「イエウール」です。口コミ、評判をいくつかご紹介します。
イエウールへの口コミ
多かった口コミを良いものと悪いもの、3つずつご紹介します。
■良い口コミ
■悪い口コミ
イエウールの評判
口コミからわかるように、評判は決して悪いものではなさそうです。
とくに多いのは、「いくつかの不動産会社に一括で査定を依頼して、自分の希望条件にあった会社を選ぶことができる」という不動産一括査定サイトとしての良い評判です。
その他、AIによって楽しみながら情報を入力できたという声がありますが、これはイエウールの「物件情報や個人情報を入力するフォームを、チャットボットのような形式で入力できる」機能のことでしょう。
「時間のかかる入力作業がめんどくさい」と感じる人には、メリットが大きいのでしょう。
一方で、不動産会社の担当営業への苦情や査定に関する悪評もみられます。一括で査定依頼してみると、このような会社や担当者の比較ができるので、メリットと考えることもできます。
電話窓口やメールのサポートが弱いという声がありますが、現在は電話窓口があるようです。提携不動産会社が多いイエウールだからこそ、以前はサポートに関する問題も多かったようで、それが口コミとして残っているようです。
査定結果がでるのが遅いという意見は、査定フォームの「入力に〇〇秒」というコピーを見た利用者が、「不動産会社による査定結果が出るまでの時間」だと勘違いしてしまったものかもしれません。
イエウールは無料?手数料や課金について
イエウールの一括査定依頼の利用料金は、無料です。
イエウール公式サイト内のフォームから一括査定依頼を行うと、複数の不動産会社から電話やメールで連絡が来ます。
※途中で査定方法を選択でき、机上査定(簡易的な査定)と訪問査定(正確な査定)、選択したいずれかの査定方法によって、その後の流れは異なります。
簡易的な査定書を送信して様子をみる不動産会社や、積極的にコンタクトをとって訪問の約束を取り付ける不動産会社など、会社によって対応は違います。査定依頼をしたときの状況にもよりますが、不動産を売却したいなら、いずれかの不動産会社を選び、媒介契約を結ぶことになります。
なお、媒介契約は主に3種類あります。
一社だけと契約する専任媒介契約と専属専任媒介契約、複数の会社と契約を交わす一般媒介契約です。
各契約は一長一短、それぞれ特徴がありますので、自分の都合にあった契約方法を選択すると良いでしょう。
関連記事:
土地売却で必須知識の「媒介契約」「売買契約」はどんな契約?
不動産売却には、仲介手数料が生じます。無料なのは、あくまで不動産売却の一括査定サイトの利用料ですので、ご注意ください。
イエウールを使うメリットとデメリット
提携不動産会社が多い
1,800社と、イエウールは提携不動産会社の数が多いのが特徴です。提携不動産会社が多いということは、所有している不動産を売るときに比較できる会社が多くなりやすいということになります。
悪質業者は解約
悪質な業者が心配な方もいるでしょう。イエウールは悪質な勧誘を行う不動産会社は、契約解除するという取り組みを行っています。そのため、サービスの質は向上している一括査定サイトであると言えます。
利用者が多い
利用者が多い一括査定サイトは、提携不動産会社も多くなり、好循環がうまれると考えられます。ただし、厳密な利用者数はわからないため、あくまで参考にするといいでしょう。
システムで入力の手間を減らしている
査定フォームをスマホのタップ操作で進行できるようにしていたり、郵便番号から物件の場所を特定できるようにしていたり、ユーザーの使いやすさを最適化しています。
不動産の売却では、物件情報や個人情報が必要なため、どうしても入力項目が多くなってしまいます。それが負担となる利用者は多いので、改善する取り組みに力を入れています。
農地にも対応
リビンマッチなどの他の大手サイトでも見られる特徴ですが、マンションや戸建てのような多く取り扱われる物件種別だけでなく、農地という項目も選択することができます。
個人情報保護の取り組みに不安
一括査定サイトには、個人情報をたくさん入力しなければなりません。だからこそ、他社がプライバシーマーク(Pマーク)などを取得し、個人情報の管理が徹底しているのに対し、2019年6月時点で取得企業リストにイエウール運営企業の名前がないのは残念なポイントかもしれません。
エリアによって出てこない
エリアによっては不動産査定依頼のできない地域が存在しています。
入力に手間のかかる不動産一括査定サイトなのに、対応できる不動産会社がなければ残念な気分になります。取り扱いの少ない物件種別や所在地である場合には、それを踏まえて利用するといいでしょう。
イエウールの使い方
イエウールを実際に使う方のために、入力フォームからの進行を簡単に説明します。
まずはSTEP1で物件種別、STEP2~4で物件の所在地を町名までプルダウンで選択し、「無料査定スタート」をクリックすると、査定依頼がはじまります。※イエウールには地域の情報をまとめたページがあるため、STEP2・3が不要な場合があります。
次の画面では物件情報を入力します。住所や間取りなどすべて必須項目なので、すべてを埋めると下部に「あと少しです」の表示があります。さらに個人情報を入力していき、同じく必須項目をすべて入力し、「次で最後です」となります。
最後は査定依頼のできる不動産会社が一覧表示されるので、選択して終了です。
途中、「家をより高く・より正確に査定したい」と「限られた物件情報で査定したい」から選択をできる項目があります。これは机上査定と訪問査定をより噛み砕いて説明したものです。
机上査定を希望の人はできるだけ多くの項目を入力することで査定の精度を高めることはできますが、真剣に売却を検討している人は正確な査定を受けるためにも、訪問査定を選択したほうがいいかもしれません。
また、サイトの下部にでてくる「無料査定スタート」のボタンを押すと「AIによるお手伝い」として、LINEを模したトーク形式による査定依頼をすることができます。背景のアニメーションや豆知識、おみくじなどの情報を楽しみながら進行できるので、興味があれば見てみるといいかもしれません。(2019年6月時点)
ただし、イエウールの特徴として、すべて必須項目の入力で進行するため、注意が必要です。
(画像は公式サイトより引用)
イエウールで行われているキャンペーン
2019年6月現在、イエウールはキャンペーンを実施していません。
コンテンツ配信や広告を駆使したWEB集客を得意とする会社なので、キャンペーン自体が不要なのかもしれません。
ちなみに、他の一括査定サイトでは、リビンマッチやイエイ、マンションナビなどのサイトがキャンペーンを実施しています。
イエウールの査定依頼ではしつこい電話連絡がくる?
イエウールの査定依頼でも、電話連絡は来ます。
「イエウール しつこい」や「イエウール 怖い」と検索する人も多いようなので、査定依頼をした瞬間から、次々と電話が来るイメージを持っている人は多いのでしょう。
簡易的な査定をメールで送って終了にしてしまう不動産会社もありますが、事前調査が少ないければそれだけ、査定金額と売却金額がちがうようです。
だからこそ、電話によるコミュニケーションは自分の不動産についての見極めをしていく場になるので、本気で売却を考えている人ほど、電話を大切にするとよいかもしれません。
イエウールは会員登録やログインが必要?
もし会員登録やログインが必須なら、査定フォームに入力を始めるのも面倒でしょう。イエウールをはじめとするほとんどの大手不動産一括査定サイトでは、会員登録やログインをせずに査定を行うことができます。
またイエウールのサイト内には、不動産売却コラムとして色々な「解説コンテンツ」が発信されています。同様に会員登録やログインは不要で、イエウールを使わない人も自由に読むことができるので、参考にしてみると良いかもしれません。
イエウール運営会社の概要
運営の株式会社Speeeは2007年に設立された、WEBマーケティングやWEBメディアなどの事業を展開している企業です。一括査定サイトのイエウールを立ち上げたのは2014年と比較的最近ですが、WEB領域の強みを活かし、後発ながら多くの加盟店を獲得しています。
また最近では、2018年末に株式会社ジラフとの提携を発表しており、ジラフが運営する「ヒカカク!」という買取サイトからも不動産売却を受けられる仕組みを用意しました。もしかすると今後は、「別のサービスを使っていたら最後はイエウールの一括査定だった」というようなことも増えていくかもしれません。
Speeeは、不動産の価格や品質の良し悪しが顕在化していないことを懸念し、インターネットの力で解決していくためにイエウールを作ったようです。だからこそ最先端のテクノロジーという強みをもって、最適な不動産と顧客のマッチングを実現していくとしています。